松が谷散歩道
天気 晴れ
愛宕の丘から続く松が谷は市域としては八王子ですが、
市境から桜ヶ丘へ伸びる舌状の尾根の西端にあたります。
この尾根のやや北斜面に松が谷散歩道が付けられています。
公園を繋ぐ遊歩道は緑が豊かで、変化に富んいて散策にはお手頃、
西端の段丘にある井戸ノ上も里山風景が素晴らしいです。
今回「谷戸めぐり」さんの解説を参照しながら歩きました。
小字は興味深いですね、ありがとうございました。
・・・松が谷散歩道
松が谷
八王子市南部に位置し、多摩ニュータウン第18住区の多くを構成する。生活圏は多摩市であり過去には多摩市に編入の陳情が出されたことがある。地名は現在の松が谷の一部である東中野・井戸ノ上にある「松が谷戸」と呼ばれる谷戸から名前をとった。(Wikipedia)
小字① 「山根入」(やまねいり)
大塚の小字。望地谷戸から別れる支谷でモノレール松が谷駅の裏手に斜めに入っていた。開発で街区になり痕跡はないが、バス停「モノレール松が谷駅(山根入)」と自治会名に名を残す。(「谷戸めぐり」さんの解説より)
小字②「伊勢参り」(いせまいり)
東中野字井戸ノ上の地名。現在のいせまいり公園のあたり。小さな谷戸の上流部に当たる場所で、当時の伊勢講代参を見送る時に、第三者の姿を最後に見られる場所であったことが由来だとか。極めて趣深い良い地名だと思う。(「谷戸めぐり」さんの解説より)
・・・大塚西公園
小字③ 「二股」(ふたまた)
東中野字井戸ノ上の地名。通称地名だろう。このあたりで「松が谷戸」が二つに分かれていた。現在の松が谷小学校南端付近にあたる。(「谷戸めぐり」さんの解説より)
・・・大塚公園
八王子市に所在する総合公園である。八王子市の東部、多摩ニュータウン第18住区にある面積72,956m2の広大な公園であり、運動施設が置かれていることが特徴である。また立ち入りることはできないが野鳥誘致園という野鳥を保護しているバードサンクチュアリーがある。付帯施設としては縄文時代の復元住居跡がある。(Wikipedia)
住居址
大塚公園には多摩ニュータウンNo67遺址という埋蔵文化財があります。土の下には縄文時代中期の集落址が分布しています。昭和46年付近の鉄塔工事の時に、住居址15軒をはじめ多量の土器や石器が発掘されました。この住居址はその時発掘されたものを移転復元したものです。
住居址は縄文時代中期後半(約4000年前)から「敷石住居址」と呼ばれています。中央部には炉が作られ、細長い部分は入口と考えられます。また住居址の形も「柄鏡型」と言われる特徴のある形をしています。この様な住居址は縄文時代中期後半~皇紀初頭に関東地方を中心に分布しています。なお、出土した資料は東京都埋蔵文化財センターに保管されています。(説明板)
・・・井戸ノ上
小字④ 「井戸ノ上」(いどのうえ)
東中野の旧小名、小字。東中野は大きく谷津入地区、天野地区、井戸ノ上地区に分かれており、その中にさらに地域の小字にあたるような地名があった。現在の松が谷の西部の多くはこの井戸ノ上地区にあたる。狭義にはこのあたりの集落部とその南の谷戸を含めた地域。水利が悪く低い土地に井戸を掘り、上のものは下に水を汲みに来なくてはならないことからこのような名前がついたという。(「谷戸めぐり」さんの解説より)
善徳寺/東中野
西王山明王院を号し、本尊阿弥陀如来、開山開基は不詳で、中興開山は沢応(延享4年・1747 12月28日寂)である。(八王子市史)
神明神社
天照大神を主祭神とし、伊勢神宮内宮(三重県伊勢市)を総本社とする神社である。神明社(しんめいしゃ)、皇大神社(こうたいじんじゃ)、天祖神社(てんそじんじゃ)などともいい、通称として「お伊勢さん」と呼ばれることが多い。(Wikipedia)
南の入口にお地蔵さんと馬頭観音が建っています
・・・乳母ヶ谷遊歩道
小字⑤ 「乳母ヶ谷戸」(うばがやと)
東中野字井戸ノ上の地名。松が谷高校の側に乳母ヶ谷公園があるがどうも字ユブメキから続く小さな谷戸の先端の方であったのではないかと思う。多摩市の落合の資料には青木葉の方にも同名の地名があるが、山王下にもあったかもしれないとの記載があり、山王下にあったとすれば当地と近いとの話も書いてあったが、いまいち位置関係がしっくりこない。地元の方の資料では井戸ノ上の地名として記載があり、同名の別地が点在していたと考えた方が良さそうだ。ちなみに乳母は崖地に付く地名語だという。(「谷戸めぐり」さんの解説より)
小字⑥ 「風返」(かざがえり)
東中野字井戸ノ上の地名。松が谷戸の上流の二股を分ける中央に迫り出した丘か。だとすれば、谷を駆け上がる風を跳ね返すという意味から付いたか。もともと「かざがえり」と呼ばれていたが、歩道橋名に付けられる際「かぜがえし」とされた。(「谷戸めぐり」さんの解説より)
小字⑦ 「松が谷戸」(まつがやと)
東中野字井戸ノ上の地名。小字。現在の大塚公園付近から南へ入る非常に大きな谷戸。かつては「松木谷戸」と呼んでいたようなので、松の木があったことに由来するのだろう。それが地元では転嫁して「まつげと」と発音され、これを漢字にあて直した結果「松が谷戸」となったと思われる。先端は二分岐しておりそのあたりを二股と言ったようだ。(「谷戸めぐり」さんの解説より)
・・・東中野公園
東中野公園は日本庭園を思わせる池やのびのびと過ごせる原っぱ、遊具のある広場、雑木林や散策路など多彩なシーンが楽しめる公園です。それぞれの場で四季折々、豊かな動植物を見ることが出来ます。(案内板)
小字⑧ 「戸場池」(とばいけ)
東中野字井戸ノ上の地名。松が谷戸の最奥にあった溜め池のことだろう。通称地名か。(「谷戸めぐり」さんの解説より)
・・・滝谷戸遊歩道
小字⑨ 「滝ノ谷戸」(たきのやと)
大塚の小字。東中野境、現松が谷にあった谷戸で松が谷中学校方面に入って行っていた。開発で埋められ痕跡はない。かつて滝があったのだという。なおバス停「滝谷戸」があり名前を残しているものの、実際の場所からは離れたところに設置されている。(「谷戸めぐり」さんの解説より)
大栗川、乞田川に挟まれた丘陵に開かれた松が谷は、広大な印象を受けます。緑豊かな公園がいくつもあり、窓から眺めたり広場で日向ぼっこしたり、あるいは公園めぐりの散策をされてはいかがでしょうか。多摩モノレール松が谷駅から伸びる遊歩道が公園や商店街をつないで散策をするにはぴったりの街です。(ひとまちみどり由木)
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資料ファイル
(青:大栗川・乞田川 赤:野猿街道)
(緑:松が谷散歩道 黄:乳母ヶ谷遊歩道 ピンク:滝谷戸遊歩道)
(赤丸:松が谷地区 緑:遊歩道 黄:多摩モノ通り・ニュータウン通り 青:乞田川・大栗川 赤角:多摩センター駅・松が谷駅)
by Twalking | 2016-08-25 23:07 | たまのさんぽ道(新規)