無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 大栗川(7)鑓水(源流域)   

日時 2016.9.10(土)
天気 晴れ


やっと源流域の鑓水にきました。
ここは「鑓水商人」「絹の道」でよく知られた郷です。
源流の3つの谷戸と御殿峠をぐるりっと一回りしました。

小泉家屋敷で鎌倉古道の話を伺うと、本を出してこられたので
???と、みせて頂き、購入しました。
「浜街道」という本ですが、鑓水のことが詳しく書いてあります。

歩いてはいますが、知らないことが一杯・・・、う~ん、です。
この本と一緒に歩き直したいな~と、感じました。
面白い出会いですね~、ありがとうございました。



・・・鑓水


市の東南部、由木地区の西端に位置する。1964年(昭和39)由木村の八王子市への合併により同村内の旧大字鑓水が八王子市鑓水となった。江戸期の鑓水村は大栗川の源流部をしめ、多くの支流が谷戸地形をつくっている。中央部を由木街道が東西に横断、西端を国道16号線が南北に走り、同八王子バイパスも開通し鑓水IC・御殿山料金所ができた。東寄りを旧浜街道が南北に抜けており、北半部は「絹の道」として整備されつつあり、北端の道了堂跡は大塚山公園として整備されて文化庁によって「日本の歴史の道百選」に選ばれた。南半の地域は多摩ニュータウン建設地域となり、その整備の進行にともない1994年(平成611月に鑓水2丁目となった。多摩美術大学、絹の道資料館、永泉寺・正山寺・大法寺・まや霊園、諏訪神社、小泉家屋敷がある。(Web八王子辞典)

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乞田川の風景① 左手が右岸の板木緑地、正面は左岸の子の神でしょうか/境橋先

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旧流路跡でしょうか?         柚木街道を潜ります/谷戸入口

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前を絹の道が通ります/小泉屋敷(右岸)

小泉家の主屋は明治11年(1878)に再建されたものであるが、木造平屋建・入母屋造・茅葺・田の字形四間の間取りで、この地方に旧来からみられる典型的な民家建築を示している。(東京都)

d0183387_19430952.jpg鑓水小泉家住宅(1/50模型)
小泉家住宅は入母屋造、茅葺きでこの地域の典型的な養蚕農家です。明治11年(1878)に再建され、屋敷地とともに昭和47年に東京都の有形文化財に指定されました。(絹の道資料館)



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鑓水商人・大塚五郎吉の屋敷跡、裏山に鎌倉古道跡が残ります/鑓水板木の杜緑地


d0183387_12261262.jpg鑓水板木の杜緑地名前由来

この一帯は岩盤の層があり、山の中腹は槍状の先のとがった道具で突くと地下水が湧き出てくる。この水を節を抜いた竹で導き瓶などに貯え飲料水として利用した。これを筧(かけひ)と言い、さらにこの瓶から水を流れるようにしたものを『鑓り水』と言うが、こらが鑓水の由来と考えられる。また板木という名は古文書のある古絵図に記された「伊丹木」に由来する。これはアイヌ語で「きれいな清水が湧き出る所」という意味として伝わっているが、この地は古くはアイヌ民族が住んでいたと思われる。というのはこの地域から発掘された縄文土器の紋様とよく似ているのがなによりの証拠と考えられているからである。そしてこの「伊丹木」が後に「板木」に変化したのではないかと考えられている。なお、この緑地内の尾根道は旧鎌倉街道と呼ばれ、相模を通り甲州・秩父方面へと通じ浜街道と共に重要な街道であった(案内板)

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鑓水板木の杜緑地案内マップ(橙:絹の道 紫:鎌倉古道 茶:柚木街道 青:大栗川)

伊丹木谷戸
鑓水の旧小名・小字、板木谷とも書いた。由木街通のバス停鑓水から南へ入る谷戸を言う。小泉家屋敷がある。(Web八王子辞典)

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丘の風景① 北側、鉄塔の右手が大塚山(鑓水峠)になります/板木の杜緑地前


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大栗川の風景② この奥が嫁入り谷戸、谷戸から支流が注ぎます/嫁入り橋(右岸)

嫁入り谷戸

この地に昔、夜な夜な現れて舞いを踊る巫女が現れ、村の若者が皆魅了されてしまった。これは魔性の類だと言うことになって、屈強なものが弓を射かけるとたちまちに姿は消え、次の日、弓に射貫かれ田に横たわる狐が発見された。この巫女伝説に由来し「弓射谷戸」となり転訛して「嫁入谷戸」となったという説がそれだ。大栗川を挟んだ対岸には「巫女の沢」という名前もありこの伝説に因む名はこの地の特徴の一つとなっている。(「谷戸めぐり」さんの解説より)


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永泉寺山門

d0183387_13052482.jpg永泉寺由緒
永泉寺の開創は弘治元年(1555)甲斐武田族・永野和泉(武田信玄の叔父に当たるとか)が時の党族争い等の醜さから逃れて諸家臣と共に鑓水に移住し、一宇を建て家宝の正観音像を奉安し(現在武相観音14番札所)由木永林寺開山住持に就いて剃髪し、覚峰文公と改名し一宇を高雲山永泉庵と称して其の基を開き、当寺開基位となり永禄2年(155999日寂す。その後永林寺三世住職・岳應義堅大和尚が天正元年(1573)当寺を法治寺院として開山し、諸堂山門・七棟を建立する。天正15(15871010日寂す。曹洞宗大本山永平寺・總持寺に属す現在の本堂は、明治18年火災全焼したため鑓水絹商人・八木下要右ヱ門の寄進をえて移築し、以後奥の間養蚕室・茅葺き屋根を改築し現在に至る(説明板)

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不動明王:天明8年(1788)造   六地蔵:明和4年(1767)建立

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芭蕉像                先ずたのむ椎の木もあり夏木立/芭蕉

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丘の風景② 南側「浜見場」方向の景観です、先方の丘を越えます/永泉寺墓地

浜出しの 荷駄を送り出す 糸商の 夜明けの庭の いななき」(小泉栄一)
小泉さんが詠まれたこんな朝立ちの光景が紹介されていました。浜出しですから向かうのは「浜見場」、絹の道は多摩丘陵の二つの峠を越えていきます、鑓水峠と浜見場、本を読んで改めて再認識した次第です。


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大栗川の風景③ 源流域は3つ谷戸、ここで合わせます/御殿橋(絹の道)

d0183387_19544300.jpg八王子道標
この道標は輸出品の花形であった生糸を横浜港へ運ぶ時の道しるべとして、慶応元年(1865)に建てられました。当時、この道筋には家屋敷が立ち並び外国人も往来し大変な賑わいをみせていました。生糸の仲買人として活躍したこの地の商人達は鑓水商人として、後世にその名を残します。その姿は道標の正面に描かれています。なお、この道標は御殿橋南側にあった旧鑓水公会堂に建てられていましたが、大栗川の改修工事に伴い昭和63年に現在の場所に移されました。(八王子市教育委員会)



・・・源流域①大芦谷戸

大芦
鑓水の旧小字。同町の西端、大栗川の源流部一帯の地をいう。南の丘に多摩美術大学がある。旧小名大鷲谷はこの地を指すか。Web八王子辞典)

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御殿橋のすぐ上流           民家の間を流れます

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多摩美のキャンパス下に流れがあります/多摩美入口

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源流の風景① 昔は池があったそうですが、こんな感じになっています/多摩美先

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16号鑓水交差点

d0183387_01124544.jpg大法寺 
寳祐山 大法寺は天正10年(1582年・安土桃山時代)に開かれました。開山上人は、後に日蓮宗の総本山である身延山久遠寺第17世になられる、慈雲院日新上人です。大法寺開山にまつわる資料は非常に少なく詳細は不明ですが、江戸時代直前の混乱期にお寺の歴史は始まっています。所在は当初、滝山城城下にありましたが、城主である北條氏が新に八王子城を築城それに伴い八王子城城下へ移転。しかし、八王子城は完成する以前に、1590年豊臣軍に敗れ落城し、上野町に移転します。その377年後、先代住職第26世觀照院日慧上人の代、1968年(昭和43年)現在の地に移転しまや霊園を開園します。(大法寺HP)

d0183387_01131572.jpg斎藤茂吉直筆の書から転写の歌碑
うつし身の 苦しみ歎く 心さへ はや淡々し 山のみ寺に
昭和2年 福井県永平寺にて詠む。歌集「ともしび」所載。昭和27427日、八王子アララギ会が大法寺境内に建設。昭和42年、上野町より移転。当山25世、26世住職は、短歌結社「アララギ会」に所属しておりその縁あって境内へ建設された。(大法寺HP)






・・・源流域②子の神谷戸

子の神谷戸
鑓水の旧小名・小字。同町の西寄り諏訪神社のある谷をいう。(Web八王子辞典)

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御殿橋すぐを左折した道沿いです    諏訪神社前

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まや霊園下まで行けそうですが、またの機会に/諏訪神社先


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源流の風景② 霊園からみた子の神谷戸、右側に流れがあります/大法寺まや霊園


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諏訪神社の権現鳥居(両部鳥居)


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拝殿 
奥の本殿は覆い屋で保護され、諏訪神社(元は日陰谷戸)・子の権現(子の神谷戸)・八幡神社(元は片倉村の山中)の神殿が鎮座しています

諏訪神社の神殿

①子の権現旧本殿 江戸時代中期に建立(推定)子の神社本殿 寛政4年(1792)建立(文書) ③諏訪神社本殿 寛政10年(1885)建立(棟札)八幡神社本殿  
明治18年(1885)建立(造立者銘板)
諏訪人神社は明治10年に諏訪・子の権現・八幡の3社を合せたものである。これら4棟の本殿からは江戸時代中頃から明治時代にかけての江戸の建築様式が八王子周辺に伝わった様子をうかがうことができる。これらの本殿の建立には横浜の輸出用生糸の交易を行った「鑓水商人」がかかわり、子の権現・諏訪・八幡の各本殿の彫刻は鑓水における幕末から明治にかけての経済的高まりを表している。(八王子市教育委員会)

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古宮(子の権現旧本殿)        寄せ宮




・・・源流域③厳耕地谷戸

厳耕地谷戸
絹の道・鑓水峠への登り口、鑓水三叉路から分かれ御殿峠へ続く谷戸です

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直進は鑓水峠(絹の道)、左手が御殿峠になります/鑓水三叉路


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絹の道の西を流れます         谷に沿って流れます

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耕作地が広がります

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道に沿って流れます          この上流辺りでしょうか?

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源流の風景③ 16号BPのトンネル、先が御殿峠です。ここが分水嶺でしょうか



・・・御殿峠

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右手が鑓水三叉路への下りになります/16号御殿峠

御殿峠

八王子市片倉町と町田市相原町の境に位置する国道16号の峠である。標高183m。 御殿峠の周囲が杉山だった時期もあったことから杉山峠ともいう。御殿山の麓に位置し、新道、旧道、古道が存在する。御殿山の東稜を切り開いて開通した新道は自動車交通の要衝である一方、古道は数少ない鎌倉街道の跡でもある。日本閣の私有地となり入れない場所もある。(Wikipedia


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旧道(鎌倉古道)の峠

旧御殿峠道
旧道は町田市相原町下坂より山中に分け入り御殿峠に至る道で、江戸時代には大山道としても賑わっていたが、1887 (明治20)ごろより東側(現在の国道16号付近)に大道が整備されてから廃道となっていった。伝承によると、御殿峠には平安時代末期の武将で藍原次郎 (太夫高野)の館があったといわれてる。古道の周囲には弘法のお水と呼ばれる湧水や、片倉城址、1616(元和277)に相原村と鑓水村の間でおきた山林境界の問題で、越訴の世話人である諏訪加賀が貼り付けの刑となった獄門場跡などの史跡が点在する。(Wikipedia


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絹の道周辺マップ
(橙:柚木街道 緑:絹の道 紫:16号 青:大栗川 橙角:南大沢・多摩境駅)



・・・・・
資料ファイル

大栗川源流

(1)大芦源流
由木街道に沿った16号付近(大芦谷戸)の鬱蒼とした 杉林の中に、かつて小さな池(時に湿地) があった。そこが水源とされる。御殿峠の「はっつけ場」伝承がある。現在は多摩美大あたりで川は消えている。

(2)岩耕地源流
御殿橋からすぐに二流に分岐する。一つは岩耕地谷戸を通り御殿峠の頂上付近が水源。かつての御料林(皇室の所有林)の中に弁天池が造られていた。現在もその面影を残す。東京湾のお台場作りに一役買った物語を秘めている。一つは子ノ神谷戸の山中が水源、ここには「子ノ権現」を祀った。鑓水商人の夢うたかたの物語が眠る。


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大栗川の支流図/「由木つむぎの会」さんの流域図を参照させて頂きました。ありがとうございました。

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村絵図/絹の道資料館(上との対比で180°回転しました)


絹の道資料館などの関連記事はこちらへ(http://teione.exblog.jp/19706470/




by Twalking | 2016-09-16 09:48 | リバーサイドウオーク(新規)

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