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無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 東生田自然遊歩道(向ヶ丘遊園駅~読売ランド前駅)01-生田緑地   

日時 2021.4.10(土)
天気 晴れ


多摩市内を歩いていましたが、移動の時間帯と
通勤ラッシュ等、混雑を避けて新緑の生田緑地から
東生田自然遊歩道を歩いてきました。

生田緑地は何回か訪ねていますが、自然豊かで史跡や
古刹も多く、また枡形城跡からの景観も良好で、
何度訪れてもわくわくする出会いがありますね、
天気もいいし、新緑の里山を楽しみたいと思います



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小田急線向ヶ丘遊園駅からスタート、生田緑地へ向かいます

枡形

枡形一丁目から七丁目は小田急線が多摩川沿いの平地から多摩丘陵へ入る入口の丘陵地帯に位置しています。丘陵の南側には日本民家園や生田緑地などがあって緑に恵まれた地域です。枡形も明治8年以前は上菅生村に含まれその後、生田村を経て昭和55年の住居表示で枡形一丁目~七丁目となりました。(多摩区・麻生区の町名の移り変わり/川崎市)


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ニケ領用水/稲生橋                緑地へのバス通り

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長森稲荷社/東生田
川崎市多摩区
にある法華神道系の神社。神仏分離が行われた後も別当寺の日蓮種法言山安立寺によって祭祀が行われており、従って神社本庁には所属していない。境内は安立寺の開基檀越家・佐伯家の敷地で、社殿等は氏子講中である長森稲荷講によって護持されている。主神:長森稲荷大明神。Wikipedia

二ヶ領用水(2)向ヶ丘遊園~久地の関連記事はこちらへ(https://teione.exblog.jp/28286724/


・・・生田緑地


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長者穴横穴墓群
古くから横穴古墳として知られているが、古代人の生活の場であるとする説もある。うち一部が昭和43年に調査され鉄鏃や勾玉などが発見されている。現在は見学できるよう遊歩道が設置されている。(Wikipedia


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位置図                 出土した副葬品/案内板


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飯室山から東・新宿副都心方向の景観です


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飯室山
平安時代、川崎市のほぼ全域は「稲毛」と呼ばれており稲毛荘という荘園がありました。庄司が稲毛三郎重成であり、正室は北条時政(姉は北条政子)です。飯室山には鎌倉時代初期(11901199)稲毛三郎重成により構築された枡形城出城(見張りを兼ねる)がありました/説明板

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江戸名所図会 飯室山 長者穴 長森稲荷 (わたしの彩(いろ)『江戸名所図会』から引用)



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枡形山

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枡形城跡
小田急線向ケ丘遊園駅の西南約800mの丘陵地に枡形山があります。山頂は東西130m、南北80mの平坦地で眺望もよく、四方は容易に寄りつけないような断崖で囲まれた要害の地をなしています。おそらく枡形山という地名はこうした地形が枡の形に似ていることから名付けられたのでしょう。枡形山は枡形城跡とも呼ばれており、かつてはここが城であったことが文献からもうかがえます。古くは源頼朝が鎌倉に幕府を開いた頃、稲毛三郎重成がここ枡形山を城としたと江戸時代に書かれた『新編武蔵風土記稿』は伝えています。稲毛三郎重成は北条政子の妹を妻に迎え源頼朝の重臣として活躍した人物です。

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その後、室町時代の永正元年(1504)には、山内上杉の討伐を狙っていた北条早雲が軍勢を進めて枡形城に入りました。そして、扇谷上杉朝良を助けて山内上杉顕定の軍と多摩川の河原で戦い、激戦の末山内上杉軍を破ったと『家長手記』や『松蔭私語』では記しています。また、先の『新編武蔵風土記稿』では戦国時代の永禄12年(1569)甲斐の武将・武田信玄が小田原へ出兵してきた時、この土地の豪族であった横山式部少輔弘成は枡形山に土塁を築いて後北条氏のために守りを固めたと伝えています。こうしてみるとこの枡形山は天然の要害をなした山城として鎌倉時代から戦国時代の武将たちの目にとまるところとなり、たびたび利用されてきたものと考えられます。現在、枡形城跡は生田緑地の中に公園として保存されています。山頂の広場には碑が建てられ、郷土の生んだ文学者・伊藤葦天の句が刻まれてます。「馬場あとも やかたあとも 秋の風」 (川崎市教育委員会)


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枡形城址碑
枡形山は約7アールのほぼ正方形の平地を山頂とし、その四方は刀をもって削り去ったような絶壁で眺望もよく天然の要害をなしている。その名も形が枡に似たところに由来するのであろう。源頼朝開幕の頃、領主稲毛三郎重成がここを居城としたと相伝え、下って永正元年扇谷山内両上杉氏の抗争に際し扇谷方に味方した北條早雲は立川に陣する山内軍を攻めるため、伊豆から進軍して途中ここに布陣し駿河の今川氏親もこれに駆け参じたことが当時の記録に残されている。また永禄12甲斐の武田信玄が小田原へ乱入したとき土地の豪族横山式部少輔弘成は塁をここに築いて北條氏のために守ったとの古伝もある。これらのことからこの枡形山が山城としてしばしは戦国の武将に利用されていたことが推考さる。(昭和353月 川崎市)


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枡形城と多摩丘陵
鎌倉時代、多摩川沿いの丘陵地には山城や丘城がいくつも連なっていた。この枡形城をはじめ小沢城、作延城、亀井城、有馬城、井田城、加瀬城。多摩丘陵の突端にあって、いずれも関東平野を一望できる格好の地につくられ、鎌倉幕府の北の守りを固めていた。とりわけ稲毛三郎重成が本拠を置いたこの枡形城は要所で、重成の没後、幾度となく争奪が繰り返されている。城址の一隅にある「馬場あとも・・・」の碑は伊藤韋天が自作の句を刻んだもの(案内板)


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桝形山展望(東)右手ビル横が多摩水道橋(登戸の渡し)中央は国領、左が調布辺り、水平線のグリーンベルトが国分寺崖線です

野川&国分寺崖線-二子玉川の関連記事はこちらへ(https://teione.exblog.jp/23104580/


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枡形山展望(北)右手がこれから向かう東生田緑地、中央が小沢城址、その左手が読売ランドになります

多摩自然歩道-小沢城址の関連記事はこちらへ(https://teione.exblog.jp/22733570/


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戸隠不動堂跡地への下り園路、四阿の先が跡地、崖下はホタルの里になります


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戸隠不動堂跡地(由緒・沿革)
鎌倉時代稲毛三郎重成の居城があったといわれる枡形山に、昭和2年秋一堂が建てられました。本尊不動明王(像高39.5cm)と二童子は明治初年まで信州戸隠神社実道寺の仏像で、その後東京本所・竪(立)川の法樹院に奉安されていましたが、昭和5年現在地に本堂が建立され安置されました。昭和40年、武相不動尊霊28札所の第26番札所となり酉年には多くの参詣者が訪れましたが、平成5年冬焼失し現在跡地が生田緑地として整備されています。(説明板)

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生田緑地案内図



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枡形
枡形山の北の麓には五反田川が流れており、かつては谷川と呼ばれていました。この川にかかる松本橋を渡り、城跡に向かう道はくらやみ坂と呼ばれて、両側の木々に陽をさえぎられ昼なお暗い急坂で、城の正面にあたる大手門へと通じる道でした。この坂の途中に真言宗広福寺があります。境内には稲毛三郎重成の墓といわれる五輪塔があり、平安時代の木造地蔵観音像と鎌倉時代の木造観世音菩薩像はともに県の重要文化財に指定されています。(多摩区・麻生区の町名の移り変わり/川崎市)(写真:くらやみ坂)


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広福寺/枡形
平安時代に開かれた真言宗広福寺は鎌倉時代、この地の領主稲毛三郎重成により中興されたと伝わる。本堂には木彫の重成像、境内にはその墓といわれる五輪塔もある。(川崎歴史ガイド)


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広福寺
広福寺は枡形城址北側のふもとにある寺院で、その門には「稲毛領主菩提寺・稲毛館跡」と書かれた扁額が懸けられています。承和年間834848)に慈覚大師によって開かれた後、鎌倉時代に長弁阿闍梨によって中興されたと言われています。現在は真言宗豊山派に属し、準西国稲毛三十三所観音札所第1番となっています。


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本堂には本尊の木造五智如来坐像(桃山時代作)が安置されていますが、神奈川県下で五智如来がそろって残っているのは非常に稀です。境内にある収蔵庫には神奈川県の重要文化財に指定されている木造聖観音立像及び木造地蔵菩薩立像が安置されています。観音像は像高159.3cm、寄木造、玉眼で、髻(もとどり)を高く結い、右手は肘をまげ掌を前に向けて胸の前に置き、左手は肘を曲げて蓮華を持ち、やや細めの躰に条帛(じょうはく)と裳(も)をまとって直立する通常の観音像に造られています。制作年代は高く結い上げた髻やすっきりまとめられた衣文などの特徴から鎌倉時代末から南北朝時代と考えられています。(写真:山門)

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地蔵像は像高142.9cm、一木造、彫眼で、右手に錫杖を持ち、左手には願いをかなえてくれる如意宝珠を持つ僧形の地蔵像の姿に造られています。制作年代は胸をU字状に開き、衣文を単純に表現しているところから藤原時代8941180)と考えられています。また、広福寺の寺地は源頼朝の有力御家人の一人であった稲毛三郎重成館跡ともいわれており、本堂内には木造稲毛重成坐像(桃山時代作)が祀られているほか、観音堂の裏には重成の墓といわれている五輪塔が伝えられています。(川崎市教育委員会)


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枡形城主稲毛三郎重成之墓 内室一室圓如大禅定尼之墓
源頼朝の御家人稲毛荘長官(現川崎市・稲城市)。父は(現町田市)の領主小山田別當有重、母は(現宇都宮市)の領主・宇都宮宗綱の娘。重成は畠山重忠の従兄弟。内室は北条四郎時政の娘・尼将軍政子の実妹然后、建久674日病死。重成別離の愁に耐えず出家、広福寺を氏寺とし中興。建久91228日三回忌供養に相模川に架橋(馬入橋)橋供養をする(石碑文)

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広福寺境内

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旧道の風景左上が天神社、後方へ登ると専修大学です


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小田急線踏切横断              松本橋から東生田緑地を望みます


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枡形天神社
天神社はこの辺り一円の氏神。古く「江戸名所図会」には韋駄天社と記されている。足の速い神として知られる韋駄天の像は今も広福寺の守護神として祀られている。(川崎歴史ガイド)

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江戸名所図会 韋駄天山・広福寺(わたしの彩(いろ)『江戸名所図会』から引用)

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生田緑地周辺地図 明治39年(今昔マップ/埼玉大学教育学部・谷謙二氏を参照)橙:津久井道 黄:婦中街道 緑:東生田自然遊歩道 青:二ヶ領用水・五反田川)

生田緑地周辺の関連記事はこちらへ(https://teione.exblog.jp/22755664/


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東生田自然遊歩道案内図

by Twalking | 2021-04-15 11:53 | たまのさんぽ道(新規)

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