モニュメント-働く歓び
働く歓び/川口駅
この作品は(社)川口青年会議所創立100周年を記念して、昭和49年(1974)に宮田匠美氏のデザインで製作されました。川口を代表する「鋳物」と働くことの素晴らしさを表現したものです。鋳物を造る職人がキューポラと呼ばれる溶鉱炉で銑鉄を溶かし、「湯汲」(ゆくみ)と呼ばれる柄杓で受け、一気に鋳型に注ぎ込む注湯(ちゅうとう)作業を表しています。(説明板)
広くキューポラと呼ばれています。コークスの燃焼熱を利用して鉄を溶かす炉のことです。耐火物を内張りした筒状の炉体にコークスをある高さまで積み(ヘッドコークス)、その上に地金(銑鉄・鋼屑・戻り材・故銑)とコークスとを一定比率で順に装入し、下部の羽口から空気を送って燃焼させその熱によって地金を溶解します。各地金は炉の中央の溶解帯で溶解され溶滴となって、下部の高温のヘッドコークス層を滴下する間により高温度に加熱されます。溶けた湯(溶鉱炉で原材料を溶かしたもの)の温度は約1500℃になります。加熱された溶湯は最下部の出湯口から連続的に出湯し、前炉に溜め必要に応じて取鍋に受け出し、鋳型に流し込まれ製品となります。鋳物工場では屋根の上にキューポラの巨大な煙突部が見られます。(川口市制施行80周年記念/説明板)
by Twalking | 2019-04-21 19:46 | ○石像&モニュメント